静音の小径

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help リーダーに追加 RSS 古利根沼

<<   作成日時 : 2009/01/14 23:24   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 23

         ふるとねを歩いた

              いつでもいけると思っていたのに

                      なぜか

                    思い立ってから

                   何年も行けなかった

                       そのふるとねをようやく歩いた



画像



地図



古利根沼とは、明治44年に着手され、大正9年まで行われた

利根川の水害克服を目的とした、河川改修工事で生まれた三日月湖

それは利根川の蛇行部分を切り離したときに残された沼

それは千葉県我孫子市と茨城県取手市の県境にゆったりと横たわる

長さ約1.4キロ、平均幅約122メートル、約20ヘクタールの沼




ここは昔、江戸から明治にかけて

利根川水運の盛んだった頃

茨城県側は

高瀬船の中継基地

小堀河岸(おおほりがし)として賑わっていた


画像

  今は

  水辺と里山の景観が奇跡的に残り

  「利根川百景」(1988年)や

  「茨城の自然100選」(1989年)に選定され

  なつかしいふる里の自然がある




哀しい古利根沼の歴史

昭和のはじめ、

古利根沼は地域住民に払い下げられた。

(千葉県側は「廃川組合」で管理)

清らかな水の沼は

いつしか

地域住民の生活用水やかんがい用水

そして調整池としての役割をはたし

汚染されていった。


1970(昭和45)年から1975(昭和50)年

古利根沼では大規模な川砂採掘が進められた

浅瀬はなくなり

よし原や水草がほとんど壊滅した。



1980(昭和55)年

我孫子市は「廃川組合」と「土地賃貸借契約」を結び

「基本構想」に基づく自然公園の道を探ろうするが

3年間で契約は中止。

「廃川組合」の一地権者のみが市に売却

我孫子市は67分の2の共有者となった。


しかし、1984年

土地ブームは古利根沼を見逃さなかった。

開発業者と「廃川組合」によって

宅地開発申請が出された。

我孫子市議会は

背後に暴力団の影が見えるので

全会一致で開発反対決議を採決した。

にもかかわらず

沼は中堅ゼネコン青木建設をスポンサーにした

(株)協和綜合開発研究所に売却され

再び「開発申請」が市に提出。

この企業は後年

住友イトマン事件で逮捕される元常務が代表者だった。

市民は猛反発した。

市は開発申請を再び却下。


1991年

バブル経済崩壊後

古利根沼は子会社へ転売された。


1993年

境界確定のために測量が行われた。

市所有分の排除なども目論んだが

今日まで無事に現状維持。

子会社への転売の際

千葉県は「現況維待、市の方針の遵守、地域住民との合意」

という知事あての誓約書を開発業者に提出させていたからだ。



こうして、市民と行政・議会が一致して

古利根保全に取り組み

10年にもわたって

沼を埋め立て開発から

この沼を守ってきた。

画像


今、千葉県側から

茨城県側を望むと

こうした洋館が

ちょっとした景観を作っている。


わたしは個人的には

どこまでもジョンブリアン色がひろがる

芦原の湖沼がすきだけど...




次回はこの沼の他の面もご紹介します!











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コメント(23件)

内 容 ニックネーム/日時
おおらかな自然が残っていてほっとしますね。空を映しこんだ水の色がすばらしい。
市民と行政・議会が一致してまもってきた景観、これからも大事にしてほしいですね。
森の生活
2009/01/15 10:16
ののはなさん、利根沼の謂われ、利根川の水害から周辺を守るために作られた。この様な人工池や人工の川って沢山ありますが、ここは相当大きく作られたようですね。
彦左
2009/01/15 17:11
古利根・・・利根川の旧来という意味なのでしょうか。
以前、釣りの雑誌などでタナゴ釣りの記事があったように思うのですが・・・ここかなぁ〜と懐かしく読ませていただきました。
京都の嵐山でもヤリタナゴほか2〜3種類のものが釣れるのです。河川の汚れは早く改善させたいものですね。
Tatehiko
2009/01/15 19:23
今晩は
明治から大正にかけて防災工事で出来た古利根沼、鏡のような沼に写し出される洋館が綺麗な景色となって素晴らしいです。
chiharu
2009/01/15 20:00
静かな美しい風景ですね!
じっと眺めていたいような、絵を描きたくなるような・・・
これからも貴重な自然を残してゆきたいですね。
komichi
2009/01/15 22:47
背景には色々なことがあるけれど
あくまでもジョンブリアン色は透明で清らかで風景を呑み込んでくれていますね
コケコ
2009/01/16 10:27
沼の水面に写った景色、とても写ったものとは思えないくらいきれいですね。すごく静かな感じ。風も無くて水面も静かだったのでしょうね。
洋館が不思議な雰囲気を作っています。
想像の余地がすごくあるような・・・・
魔女
2009/01/16 17:15
人も自然もいろいろありながら生きているというか・・・。
そう、
いろいろあっても自分なりにがんばって生きていきましょう。
pale moon
2009/01/16 22:08
自然豊かな美しい景観にも、人々の戦いの歴史があったのですね。
次回にも、期待が膨らみます。
今年もよろしく、お願い致します。
赤兵衛
2009/01/18 01:02
ののはなさんへ
お早うございます。日本語って難しいですね。「コリネヌマ」と読んでいました。麻生さんの「ミゾユウ」を笑えませんね。素敵な沼ですね。自然保護の歴史拝読、変な開発がないと良いですね。
ひょうすけ
2009/01/18 08:30
◇森の生活さん♪
そうですね。ここでの一日は今思い起こしても、気持ちのいいものでした。
水辺はやっぱりいいな、って思います。前回のじゅんさい池と違い、昔ここがあのおおらかに関東平野を暴れ回っていた利根川の一部なんだと思うと、よりいっそうそう思えるのかも知れませんが。千葉県の昔の面影を今に残している貴重な場所です。このふるとねを愛し、今もってその保存にがんばってくださっている方々のおかげなんだと思うと、ほんとありがたいです!
ののはな
2009/01/18 12:38
◇彦左さん♪
利根川っておもしろい場所ですね。多くの本や写真集が出ていますが、わたしは昔から興味があったのに、なぜか行けなかったところで、これを機に少し利根川に迫ってみたいな〜って思います。この季節だからこそ安心して歩ける場所でもあります。
ここは地図を載せておきましたが、昔の利根川の蛇行した部分を残した三日月湖です。
ののはな
2009/01/18 12:41
◇Tatehikoさん♪
そうですね。「古」とつけられているのはそういう意味だと思います。
それにここはずっと釣り人のメッカ。この日も穏やかで釣り人が出ていました。舟に乗って一日を過ごしている人もいました。地元の人でしょうね。今は外来種も多いとか。Tatehikoさんは釣りもなさるのかしら。
ののはな
2009/01/18 12:45
◇chiharuさん♪
そうですね。この洋館がこの風景を絵にしてくれています。ここでじっくり油絵でも描けたらどんなに幸せかな〜そんな日もあるといいな〜って夢みています。
ののはな
2009/01/18 12:46
◇komichiさん♪
そうです。とても静かです。小鳥たちの声がきこえます。コガラ、ヒガラ、ジョウビタキ、セキレイ、カワセミ、コゲラとたくさんの小鳥たちが梢や水辺を飛び交っていました。いつもより釣り人も少なかったようです。
人と水辺は切り離してはいけないって思います。守ってくださった人々にたくさん感謝したいです。
ののはな
2009/01/18 12:53
◇コケコさん♪
今の日本で、こうした場所が残るには大変な努力がいるのですね。政治をするものには、環境が人に与える大きな影響を考えて政策を立てるって姿勢がほしいですね。ここの行政には大きな二重丸を!ここで癒されている人々がいっぱいいると思います。
ののはな
2009/01/18 12:56
◇魔女さん♪
そうですね。鏡のように静かな湖面。暖かくて「ひなたぼっこに来たみたいだね。魚は釣れないけど...」ってぼやいている人もいましたから。オオバンやヒドリガモ、カルガモが、釣り人がいる栄養分が流れ込む場所にいました。そうですね。この洋館は千葉県ではなく、茨城県になるのですが、利根川とこの三日月湖に囲まれた陸の孤島のようでもあります。
ののはな
2009/01/18 13:00
◇pele moonさん♪
そうですね。ここで金儲けしようと企んだ輩がいて、また、この沼を守って自己実現をして生きた人々もいたのですね。そう思うと楽しいですね。何はともあれ、この自然に乾杯。
ののはな
2009/01/18 13:02
◇赤兵衛さん♪
お久しぶりで〜す。
そうです。悲喜こもごもの沼で遊んだたのしい一日でした。
冬もまたこんな良さがあるのですね。冬枯れの風景ってすきです。
ののはな
2009/01/18 13:04
◇ひょうすけさん♪
コリネヌマですか。たしかに音で読んでいけばそうなりますね。
関東の人はすぐ「利根川」と目につくからそんなことはないのでしょうが...そういう意味ではあのバブル期は欲に目が狂った人が多かったのでしょうね。自分が住んでいるから価値があるのに、ここは売ると8億円もするぞ〜って喜んでいる人がいたり...あれってやっぱりおかしかった。もうそんな轍を二度と踏まないよう祈りたいです。
ののはな
2009/01/18 13:09
今日は・・・千葉・佐倉の紙芝居屋です・・・佐倉には印旛沼があり利根川から水を引いていますぜ・・・(*^_^*)
バカボン
2009/01/18 21:31
空の色をそのまま映して静かにひっそりとたたずまう古利根沼は
ののはなさんのお好きな感じの沼ですね
貧しい心の人間の欲に絡んだ思い等知る由もない静かな水面に
どこと無く哀愁が漂っていると感じるのは私だけでしょうか・・
夕暮れの空の色が哀しげに湖面に映っているのが、なんとも郷愁を誘います・・
風子
2009/01/18 21:47
◇風子さん♪
そうですね。こんな風景が好きなんですね。そんなことを感じられる風子さんの感性ってすきですね。ここが埋め立てられなくてほんとうれしい。でもちょっと哀しい歴史でもあります。人の哀しみですね。ここは南側が小高い崖になっていて、その上は城址跡なんです。利根川を背に城を建てていたのですね。
ののはな
2009/01/23 21:38

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