静音の小径

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<<   作成日時 : 2009/09/29 00:06   >>

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Traveling Miles / Cassandra Wilson


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秋の朝
お気に入りのテーブルに
日がさすころ

ようやく
夕べの夢から醒めて
新聞を片手に
自分の時間を手に入れる

器を眺めていると
薫り高いコーヒーを
無性に飲みたいとねがう

遠い日々を懐かしみながら
この土のぬくもりを掌にうけて
久しぶりにジャズでこの空間を埋めて
呆けていよう

画像


窓辺の大きなガラスに
ゆったりとバラの実を活ける

いろんな日があった
バラの実ひとつに宿る思い
あの刺はまだこころに刺さったまま

いまだ
言葉にできずにいる










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車窓に一面の蕎麦の花
ひとりで降りたった駅
いらだちのなか 
時だけが過ぎていった

いつしか
駅舎にはわたしひとり
待合室はすっぽり
夕闇につつまれていた

町を歩いて
器を眺めて
こころ豊かにして
さまようきもちをとめておけば

もうおそい
店はすべて灯を落としただろう
なにもかもがとおい灯




画像
 今はもう
 なにひとつ
 言うべき言葉をみつけられない
 ただ器はのこった

 くさぎの実をじっとみつめる
 赤と青のコントラスのおもしろさに
 ふっと気持ちがゆるむ


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おだやかな秋日和
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2010/10/01 23:58

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コメント(26件)

内 容 ニックネーム/日時
朝の光を静かにうけたコーヒーカップ、沈んだいい色ですね。コーヒーのかおりの中に浮かぶ思い出のかずかず、静かな時間が過ぎていきます。
森の生活
2009/09/29 10:03
ののはなさんの回想に導かれるように、私自身の回想の世界へ誘われるような詩でした。
Tatehiko
2009/09/29 11:54
素敵なコーヒーカップですね。
益子の黒身を帯びた土に自然な感じの灰釉が素敵です。
何時まで使っても飽きが来ない・・・

益子は一度行って見たい町です。

我家には一組の益子の角皿があります。
地味で、なかなか使わないのですが・・・
たまには使ってみようかなと
と、ふとおもいました。
オコジョ
2009/09/29 15:35
好きな時間に起きた朝のコーヒーをこんなうつわで飲んだら気持ちが落ち着きそうですね。 車窓からの蕎麦畑の風景、見たことはないはずなのに・・・どこかで出会ったような気がしました。
くさぎの実も、ののはなさんに活けられて喜んでいるでしょう。。
komichi
2009/09/29 15:56
過ごしやすい気候ですから、
お気に入りのコーヒーカップで薫り高いコーヒーを口にすれば、それだけで贅沢な時間の過ごし方だと思うのです。
そうして、器に活けたバラやくさぎの実を眺めるのも、秋ならではですね。
庭花
2009/09/29 17:45
素敵!
こんな空間を生きていきたいな!
現実がそうはさせてくれない。
朝の光の中で抵抗しそうなカップが不思議と溶け込んでいますね。
もうすぐ湯気が上るコーヒーカップが見られそうな季節になりました。
思い出は・・・そう!・・・夏のかなたに・・・・・
ろこ
2009/09/29 18:28
今晩は
Traveling Miles / Cassandra Wilsonを聴きながら読ませて頂きました。遠い日々を懐かしみながら益子の器で頂くコーヒーに胸に刺さった棘が痛むこともあります。癒されるときもあります。色々考えていると何一つ言うべき言葉が見つからない事もあります。色々あって活きているのでしょうね。素晴らしい益子焼の器を見せて頂き有り難う御座います。
chiharu
2009/09/29 18:50
言葉にできない心の痛みも、年を重ねるとひとつのメロディー・・・。
秋に聞く、けだるいジャズはしっくりきますね。ジャズは詳しくないけど
大好きです。
m's garden
2009/09/29 21:53
◇森の生活さん♪
逆光で撮って少し、ほんとうの色が出せたかしら。本当は紅茶党なんですが、思わず買ってしまいました。どんなコーヒーも美味しくしてくれる魔法のカップでした。朝のほんのすこしのゆとり。
ののはな
2009/09/29 23:11
◇Tatehikoさん♪
そうですね。人は生きた分だけ思い出がありますね。
時にはこんな気分で...
ののはな
2009/09/29 23:12
◇オコジョさん♪
益子の作風も少しずつ変わってきていますね。柄物はやはり益子に合いませんね。備前のようなこんなものならまだ許せる。そうですね。きっとずっとわたしの宝物になるでしょうね。割らないようにしなければ..わたしの好きな益子の器はいつもひびが入るか、口のところが欠けてしまう。それでも捨てられない。益子も変わりつつありますね。でも交通の便が悪いから発展が遅いので助かりますが、地元の人は車がないと暮らせないでしょうね。
オコジョさんにはなぜか益子が似合いそう。
ののはな
2009/09/29 23:19
◇komichiさん♪
そうですね。とても落ち着きます。華やかな食器はわたしには似合わない。で、昔からこんな重いものを使っていたら、友人がこんな器と一緒に洗ったらきれいなお皿が割れてしまうわって。ふふっって笑ったっけ。
白い蕎麦の花、今が盛りですね。器に飾ってみたいな〜って思います。
くさぎの実を見て、次男が何を思ったかウエルカムボードに飾りたいな〜って。えっ?そんな気分どこから出てきたの?って。昔骨董屋さんでとても気に入った大きな花器があって、玄関におきたいな〜って思ったけれど、あの子たちの鞄で一撃だねってあきらめた。もう子どもを脱したのかな。
ののはな
2009/09/29 23:25
ののはなさん、こんにちは^−^
私なら、素敵なコーヒーカップを買いました。ぐらいにしか
書き出せないのですが、ののはなさんの文章は素敵ですね。
このジャズも素敵。静かな夜更けに一人で聴いてみたいです。

hiro
2009/09/30 12:59
落ち着いたコーヒーカップには、渋めのコーヒーが合いそう。。
ジャズを聴きながらのティータイム、贅沢な時間です〜♪
”車窓に一面の花〜〜なにもかもがとおい灯”・・・メロディーを付けたくなります♪
ハーモニー
2009/09/30 17:10
◇庭花さん♪
今はいちばんいい季節ですね。日中は暑くても朝夕は過ごしやすい。そんな朝にはもうこんな重厚なものが似合いますね。
野の花はいつも活けています。今日は秋桜。いいですね。風に揺れている姿もいいけれど、じっくり愛でてあげたいです。庭花さんの一番好きなお花は?
ののはな
2009/09/30 22:09
◇ろこさん♪
こんばんは〜そうですね。朝のコーヒー1杯の幸せですね。そうね。朝のイメージでイラストを描くとしたら、もっと爽やかなカップになるでしょうね。でも今は一番のお気に入り。ろこさんのお花いっぱいの生活も豊かでいいな...
ののはな
2009/09/30 22:13
◇chiharuさん♪
ジャズのボーカルのなかでCassandra Wilsonが結構気に入っているのです。CDなかなか持っていないのですが、まだ今あるもので満足しています。こうしたゆったりとこころを開いてくれるようなものが好きです。
お茶タイムには音楽と香り、そして本がほしいですね。「獣の奏者」ようやく読み終えました。今日から何読もうかな?追憶に浸れるのも今が幸せだからでしょうね。
ののはな
2009/09/30 22:17
◇m's gardenさん♪
そうですね。年を重ねた分だけいろんな思いが去来しますね。
m's gardenさんもジャズがお好きですか。よかった。わたしはこの頃あまり聴かなくなっているのですが、時として浸りたくなります。異次元に持っていってくれるから。
ののはな
2009/09/30 22:21
◇hiroさん♪
そうですね。ちょっとお気に入りみつけただけなのに...なんでしょうね。こんな感性...それでも失いそうで怖いのです。いつまでも夢見る夢子さんで生きていたってのがわたし。カサンドラは夜ひとりで聴きたいですね。今も聴きながら書いてます。久しぶりなので新鮮です。
hiroさんも聴きたくなったらクリックしてみてくださいね。過去にもジャズは載せてます。
ののはな
2009/09/30 22:25
益子焼にはコーヒーのように重厚で不透明の内容物が合うように思います。
土の風味が加わるようで、より美味しく召し上がられたのではないでしょうか。

益子の町を訪れた際、坂東二十番札所の西明寺を訪れた記憶があります。
お寺の中に診療所があって、病院とお寺が一緒になってるような場所でした。
命を救うよりも、ここで臨終を迎えてもらったほうが、お寺としては儲かるのでは? などと不謹慎なことを考えながらも、命を長らえることと、死後の安寧を願う場所が同じであることに、ある種の感慨を得ました。
そこの閻魔さんは、怖い顔をしてなくて、なぜか笑っているんです。
「笑い閻魔」といって有名なんだそうです。
すみません、益子焼きから飛躍しすぎました。
<K>
Beehive
2009/09/30 22:46
◇ハーモニーさん♪
おはようございます!今日も一杯いただきましょう。少し肌寒い朝ですね。母を送り出して、孫は昼寝に入りやっと自分の時間です。
蕎麦のお花畑はちょっとおセンチにしてくれますね。ここは朝夕の気温がぐっと下がるから蕎麦がよく育つのでしょうね。
ののはな
2009/10/01 10:53
◇Beehiveさん♪
そうなんですね。こんな重厚な色合いはコーヒーが似合いますね。横浜辺りの喫茶店で飲む器に似ています。益子焼きは好きなんです。きらびやかな器はわたしには合いません。
そうでうか。益子の札所にね。病気になって最後はお寺のお世話になるのですか。たしかに...仏教徒なら考えそうですね。最近は老人施設と病院がセットですけどね。こちらの方が夢がありそうですね。
えっ?閻魔さんが怖い顔で笑う?まるで教師みたいですね。この落差が笑いを誘う。益子には昔よく行きましたがそれは知りませんでした。なかなか近くて遠い益子です。
ののはな
2009/10/01 11:01
こんにちわ。
ののはなさんのところで久しぶりに静かな時間を過ごす楽しみみたいなものを味わいました。
益子焼きのカップに入ったコーヒーの香りが漂ってきてます。
クサギを入れた花器、秋の深まりを感じるシーンです。華やかな花よりこちらの方がドラマチックに見えます。

そして蕎麦畑、深い青の空がぐっと心にせまりました。素敵な時間をありがとうございます!
noriko
2009/10/01 15:06
◇norikoさん♪
お久しぶりです。わたしの親類の人で益子に行ってしまって帰ってこないって人がいました。そのせいかどうか、富山の家ではなにかあると益子焼きに俳句を書いて記念に配っていました。そのためか子どもの頃からあこがれがありました。クサギはいいですね。白い花からこんな実が生まれるって知ったのは、大人になって千葉県に家を建てた頃。印旛沼の側の里山風の場所によく咲いていました。ゴンズイやマユミなど..秋には木の実が美しいですね。たしかに花より...わたしは園芸品種で買うのはバラだけです。ドライフラワーにするためですけど...。蕎麦畑...車中からなので、手前の風景は飛んでいますが、それがかえって蕎麦畑のいい雰囲気になりました。一面の蕎麦畑がみたいなって思ったら念願が叶いました。寄ってくださってありがとう!
ののはな
2009/10/01 22:15
若かりし頃自由が丘の生ジャズ演奏のカフェ、ファイブスポット(だったかな?)に入り浸っていました
意味が判るわけでもなく、ただただ音に酔いしれていただけだったのかな。。絵を書く人、文学する人、アートかぶれの若者がいっぱい溢れていた
音を聞いているうちに思い出が蘇ってきました
大好きな益子焼のお気に入りのコーヒーカップも今、再び使っています
自由な時間がある今、もう一度ジャズに浸ってみようか
カメラを持って温もりのある益子の焼き物の釜を覗いてみようか
あの頃はどんな気持ちで、何を考えてた時代なんだろう
なんだかもう一度あの時代を生きてみたくなってきた
今だったらもっと楽しくやれるだろうな、、
ののはなさんには溢れるほどの思いがあるんだろうな。。
コケ魔女
2009/10/02 21:13
◇コケ魔女さん♪
そうですか。コケ魔女さんは自由が丘辺りを...ね...
生演奏ですか。いいな〜あの頃は自由な空気がありましたね。
わたしも友人から新しいジャズのレコード買ったから聴きにおいで、などと言われてのこのこ出かけていくという...海外の新しい文学にふれて、朝まで飲み明かして...などというわけのわかんない生活でもありましたね。
 コケ魔女さんの記憶も刺激されましたね。ブログに香り付きなどという時代が来たらもっと記憶の地図は広がるでしょうね。それにしても音楽の力は大きいわね。コケ魔女さんのお好きなカップってどんなでしょうね。人それぞれに愛するものがあって少しずつ異なる、これがおもしろいのだと年を経てようやく理解できるようになりました。
 コケ魔女さんやりたいことを自由な時にいっぱいやりましょうね。わたしもそうしようって思います。これからの人生どう生きようか、迷ってばかりいますが、ま、それだけはわかります。もう自由に...コケ魔女さんのあの頃...今だったら..そうですね。
時には足踏みをして考えてみたいですね。
ののはな
2009/10/02 22:27

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