静音の小径

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zoom RSS 更紗のスカートをひるがえして

<<   作成日時 : 2010/07/18 23:58   >>

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  うちの野ぶどうをもとめ
  蝶がとぶ

  訪れる客人は
  くろあげは
  あおすじあげは
  なみあげは・・・



画像  ときには
 蜂におどかされ
 ひょいととびあがる
 
 ここは蝶の通り道

 炎天下
 優雅にも
 ひらひらと飛ぶ様に
 こちらも
 ゆったりと構えたくなる



蔓植物のあのラインは
どういうものか
蝶だけでなく
人のこころも魅了する

更紗の文様の魅力にも
通じるような


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更紗は「さらさ」という微妙にうつくしいひびきの音をもつ

夏の日に、更紗模様の綿のスカートを翻して歩く女性はうつくしい


画像

 その由来も知らず
 ただ
 そのうつくしい音に
 惹かれ
 文化学園服飾博物館にゆく







異国情緒漂う美しい響きをもつ
インド起源の舶載の模様布、更紗は
中国を経由して、何百年も前に日本にやってきた
以来、多くの人が更紗文様に魅了されている

忘れた頃に、どこかで更紗展が開かれている


更紗の技法には
木版、銅版、型紙などを使った捺染(なっせん)
ロウや糊(のり)などを使用した手描きの防染(ぼうせん)
さらにその模様布の上に金箔(きんぱく)や金泥(きんでい)で
装飾した印金(いんきん)などがある

ヨーロッパの産業革命後
銅版ローラープリントが開発され
大量生産ができるようになった
シルクスクリーン、インクジェットプリントなど
新しい技術が次々と実用化され
現在最も広く用いられている染色技法となっている
画像
この展示会では
インドの色彩鮮やかな
手描き更紗や木版更紗

インドの影響を受け
独自の開花を見せた
ヨーロッパやロシアの銅板更紗

ろう防染によるジャワ更紗

アフリカの素朴で
おおらかな更紗など

世界各地のさまざまな更紗が見られる

地域による技法や表現の違いとともに
交易による影響なども探れる

また展示方法に工夫が凝らされ
ゆったりとした空間に
平面的な展示だけでなく
マネキンに衣装を着せるなど
よりリアルに当時の生活が想像できる

こうして世界の更紗を
時間と空間の広がりを感じながら見てあるき
人間というのは
衣類というものにこんなにも贅をこらしていたのか
そんな優雅な暮らしができた人はどれほどいたのか
と思いを巡らせる


一番こころ惹かれたのは
中国の繊細でシンプルな気品のある更紗
流石中国と、その文化の高さを感じる

そういえば日本の綿や絹の製糸技術は
とうとう中国には及ばなかったときく

画像


博物館をでて
次の目的地原宿へ
青い空に太陽がまぶしい
緑の下を歩くが
土がないので
木陰を吹き抜ける風も
それほどここちよくない

汗を流すなら
やはり自然の中で
健康な風に吹かれて歩きたい

この夏にそんな一日がもてたらいいな




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コメント(18件)

内 容 ニックネーム/日時
心地よいひと時をもたれましたね。更紗展ですか。西欧の産業革命は、インド更紗に対抗する商品を如何につくるかということで行われたものです。西欧の毛織物では品質もそのデザインもその価格も太刀打ちできず。それで西インド諸島の綿を使って綿織物をいかに安く大量に作るか。この工夫が産業革命を生んだ。でもインドの手織りの手染めの更紗には勝てなかった。なかなか西欧の品物はインドに売れなかった。だから中国にアヘンを持ち込みそれで得た銀で絹や茶を買いそれをインドに売り込んで更紗を買って、そうやって食い込んでいったが中国にアヘンを禁止されて、ついに戦争に。これがアヘン戦争・アロー号戦争。あとは軍事力でインド・中国を植民地にすべくまっしぐら。インドのセポイの乱や中国の太平天国の乱を軍事力で打ち破り植民地とした。これがNHKの竜馬伝の同時代の出来事。みんなインド更紗と中国の絹・茶・陶磁器が欲しかった西欧の起こしたこと。それだけアジアは昔から豊かだったのですね。世界の中枢だから。
コアラ
2010/07/19 08:33
   土手のすかんぽ ジャワ更紗
   昼は螢が ねんねする
        北原白秋の「酸模の咲く頃」  

   魂はしのびやかに痙攣をおこし 
   印度更紗の帯はやや汗ばみて 
   拝火教徒の忍黙をつづけむとす
     高村光太郎の「或る夜のこころに」

更紗も色々とありますね。
更紗のエキゾチックな模様と色合、不思議な魅力を詩人たちは
詩に詠いこんだようです。
もっとも天才詩人たちの詩は一筋縄では行きませんが・・・

古い更紗の生地は橋切れでも、貴重だとNHKテレビの「美の壺」で
言っていました。

そうした更紗たち、素適だったでしょうね。

そういえは秋のうつろいより変っていく、野葡萄の実の七変化も
更紗に変らない、素適な自然の造形ですね。
オコジョ
2010/07/19 10:24
更紗の捺染技法が記されていますが・・・こんなことが主流だと言っているのですね。
私は“水と空気以外の全てのものに印刷する”と豪語する印刷会社にいましたが、銅版ローラープリントが開発され布へのプリント製品の大量化に寄与したとは新説の様に思います。
まぁ〜そんなことはブログの世界ではどうでもいいことですけど・・・〈大笑い)
絹の布にも元祖は中国やインドかも知れませんけどねぇ〜
チョッと疑問です〈大笑い)
Tatehiko
2010/07/19 18:11
揚羽蝶の優雅な舞、ののはなさんのお庭ではよく見られるのですね〜♪蔓性植物って、あのしなやかな曲線がなんともいえない雰囲気をかもし出していて素敵ですね。。
更紗模様のもつ世界もおくが深くすばらしいです〜!!
かつて古いジャワ更紗布をタイで見つけましたが、あまりの高額に手に入れるのを諦めました。。
komichi
2010/07/19 23:01
◇コアラさん♪
こんばんは。
>西欧の産業革命は、インド更紗に対抗する商品を
>如何につくるかということで行われたものです。

社会の常識に疎いわたしにはそっか、そういう見方をしてもおもしろかったのだなって今気づいています。西欧の更紗は大きな花柄のものが多かったですね。対称にはなっていないものもありました。
>西インド諸島の綿を使って綿織物をいかに安く大量に作るか。
>この工夫が産業革命を生んだ。
そうでしょうね。いくら人件費が安いといっても、インドやアジアの製造過程はなかなかに手間暇がかかっています。よくまあ、あんなに根気よく手書きできたものだと感心。木版、銅版なども展示してありましたが、こんな小さなものを布に押し当てていたのかとびっくり。また大きなものは重そうで、逆にこの上に布を当てていたとか。
アヘン戦争やアロー号戦争ってそんな必然があって起こったのですか。必要は発明の母っていいますが、戦争の生みの親にならないでって思い。
龍馬の生きた時代はそんな時代だったのですか。いちいち頷いて・・・自分でも苦笑。
>インド更紗と中国の絹・茶・陶磁器が欲しかった西欧の起こしたこと
そうなんですね。あの美意識は卓越していますね。世界の更紗を比較して見られたことすごく勉強になりました。
中国茶のことよくTVでもやっていますが、奥が深いですね。それだけの文化を育んだ歴史をきちんと勉強してみたくなりますね。
ののはな
2010/07/20 00:26
◇オコジョさん♪
土手のスカンポ ジャワ更紗♪
って懐かしい歌ですね。
あのスカンポ、イタドリでしたっけ。あの色合いが更紗に似ているのかしら。高村光太郎の詩は知りませんでした。そうですね。日本人の心をこのように魅了していたのですね。古い更紗の端切れたしかに貴重ですね。展示されていたのもホンの切れ端って感じのものもありました。
野ブドウそろそろ実をつけ始めたものもあります。今年はいい色になってくれるといいのですが。薄青から濃紫までいろんな色合いなので楽しみです。
ののはな
2010/07/20 22:33
◇Tatehikoさん♪
こんばんは。専門家のTatehikoさんの知識も聞いてみたいですね。ブログといえども間違えたことがそのままではね。ちょいと調べてみなければね。
ののはな
2010/07/20 22:37
 蔓植物をデザインした忍冬唐草紋様などありますが、自由にのびのび茂るノブドウの姿もいいですよね。実は虫こぶができて食べられないものですが、さまざまな色合いになり、楽しいですよね。ブドウの仲間のヤブガラシなどもいろいろなアゲハが蜜を吸いにきて、楽しいですね。

 更紗という響きには魅力がありますよね。植物にもサラサドウダンなど更紗にちなむ名前のがあり、面白いですね。
なおさん
2010/07/21 04:11
おはようございます
素敵!更紗模様のスカートをはいてみたくなりました。
10年ほど前に京都でイギリスの先駆的デザイナーの
ウイリアム・モリス展をみて感動しましたが、
かなり様式化された美しさだったと思います。
東洋のデザインのほうが繊細で伸びやかな印象ですね。
ののはなさんは何事にも幅広く興味を持つ姿勢と感性をお持ちですね!
わたしも見習いた〜い。
m's garden
2010/07/21 07:48
以前はよく見かけたアゲハチョウ。最近は何処へ行ったのかなぁ〜?他の蝶はたくさんきてくれるけれど・・・。更紗というひびき、とても良いですね。ノブドウの実が実る頃、また違った昆虫がやってきそうですね^^
湖のほとりから・・・
2010/07/21 10:32
◇komichiさん♪
そうなんですよ、ここは蝶の通り道らしくて。今朝はナミアゲハが蜜柑の木に止まっていきました。キンカンの木もあるからでしょうね。うちの門かぶりは野ブドウになりました。庭が狭いのに欲張りなので、蔓植物がいっぱい。野ブドウは昔、山形の駅でもらってきました。その実を玄関に飾っていたら、いつの間にか発芽していまでは太い幹になっています。自然のものは曲線でなんとも言えずうつくしいカーブです。そのうつくしさを人がここまでデザイン化させているのかと。で、こころ惹かれるのかなって。その日期せずして来ていた綿の上着。更紗模様になっていました。スカートを履きたいですね。その後行った原宿では、更紗模様の綿で肩で結わえた長いスカートの女性にあいました。あれはなんというのでしょうね。美しいなって思いました。
ののはな
2010/07/21 13:04
◇なおさん♪
ようこそ。忍冬唐草紋様いいですね。
忍冬ってスイカズラのことですね。植物の蔓ってほんと人にはまねできない美しさをちゃんと知っているかのよう、自然にいいカーブになっていきますね。安野光雅さんの絵に野ブドウがありますが、あのように描けるといいな。食べるとまずいけれど・・・って彼も書いていましたね。蝶はヤブカラシも好きですね。一昨年だったかしら、アオスジアゲハとヤブカラシを撮ってアップしました。
そうそうサラサドウダンってありましたね。更紗という言葉の語源にもいろいろ説があるそうですね。こうしてサラサからいろんなことを考えるのは楽しいですね。
ののはな
2010/07/21 18:56
◇m's gardenさん♪
そうなんですよね。こんなすてきな柄のインド綿のスカートを履いたらうれしくなりますね。原宿で若い女性が着ていましたが。ウイリアム・モリス展へ行かれたのですか。彼の文様もいいですね。シックなものが好きです。
この頃感性が枯れてきたのではと不安に思うことがあります。もっと小説を読まねば。児童文学あたりを。m'sgardenさんはそんなときどうされるのかしら。いつもすばらしい作品を書く続けておられますが、行き詰まるときってあるのかしら。
ののはな
2010/07/21 19:04
◇湖さん♪
そちらではアゲハチョウは少ないですか。蝶の生態を余りよく知らないのですが、植物が変わったのかしら。そちらの都市化でしょうか。
更紗って音もいいからかしら、若い女性がたくさん見に来ておりました。
野ブドウの実はどんな生き物が興味を持つのかしら。気になり始めました。
ののはな
2010/07/21 19:07
更紗この頃忘れていました。
子供のころ布団の柄が紺色の更紗でした。
今のように実家ではカバーはなかったです。
黒い別珍の襟カバーがついていました。

S30年代の頃洋裁を習って更紗模様のフレヤースカートを作りました。
たっぷりフレヤーが入ってました。
ハッピー
2010/07/22 08:21
おはようございます。
「更紗」、このような技法だったんですね。
「さらさ」の呼び名も素敵ですよね♪

最近はパンツが多いのですが、更紗のスカート履いてみたいです。ちょっぴりロング丈で。

野葡萄、秋に綺麗な実を付けるんですよね。
ののはなさんのお庭、一度拝見してみたいです。
純和風の自然体で造られてるんですか?
ハーモニー
2010/07/22 10:26
今、インドシルクに凝っていて、着るものほとんどがアジアでお土産に買ってきたものを着ています
体型や似合う似合わないを別にしてネッ
これを更紗というのかな〜と思いながら。。
そのままストンと着たり、丈ややロングにを切って、下をパンツやスパッツにしてはいたり
巻くだけも素適なんですよ〜
なんだか日本の夏にピッタリのようです
アジアの女性の民族衣装が大好きです
似合う体型にしなくちゃ!大変ですw(笑)
文化的にみたらきっと日本文化と思っていることはほとんどのことが中国から生まれたのではないでしょうか
ののはなさんのお庭にくつろぐたくさんの蝶
きっと野ぶどうがとっても美味しいのでしょうね
魔女も羽をつけて飛んで行きたいです
コケ魔女
2010/07/22 22:32
◇コケ魔女さん♪
そうですね。コケ魔女さんには似合いそう。わたしの中のイメージではコケ魔女さんは背が高くてスタイルがよさそう。インドって気温が高い国だから、衣類の素材が大切なんでしょうね。日本も高温多湿になったから、これからは衣類だけでなく生活スタイルも真似るといいのかも。
わたしは昔から化繊が苦手。すべて天然繊維です。この夏は下着にシルクしか着られませんね。それでも汗びっしり。
コケ魔女さんはきっと足の筋肉も鍛えておられるから、足先からきれいなラインなんだろうな。きっと似合いますよ。などとインドシルクに身を包んでるんるんしているコケ魔女さんを想像しています。蝶ってそういう意味では美しい女性を想像させますね。
ののはな
2010/07/24 22:50

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